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zoom RSS ジミ天 (加筆あり)

<<   作成日時 : 2017/02/27 23:50   >>

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新月期の週末ということで、やまぎりさん、たじさん、YKMさんと朝霧アリーナまで行ってきました。
夜半前は雲がかかる予報でしたが、その通りで20時頃から晴れ間が出だして、薄雲も取れたのが22時位でしょうか。
ただぬけの悪い空というかバックグラウンドが明るいのが凄く残念でした。


さて、最近はやまぎりさんのジミ天シリーズ?(地味な天体)に触発されて、自分でもひそかに撮影を始めていましたが芳しい結果が出せずにいました。 現在取り組んでいるのはアインシュタインリングを映せないか? ですが、今までの結果からすると手持ちのD=200mm/F4ニュートン鏡筒ではかなり無理があるようです。とはいえ何とかならないかと、チャレンジ中です。

これはハッブル宇宙望遠鏡で撮影された、SDSS J1038+4849ですが黄色に見える銀河の重力で更にその向こうの銀河がリングではないですが円弧状に引き伸ばされて写っています。ちなみのこの画像は、笑っている猫のように見えることかチェシャ猫とも言われています。

画像

出典:Hubble Space Telescope.org (https://www.spacetelescope.org/images/potw1506a/)

この写真の明るい銀河でもおそらく20等より暗く、空の条件次第で何とかという感じのようです。
なのでリングの部分は、アマチュアの望遠鏡では写真に収めるのは無理と思われます。

因みに、SDSS DR13(口径2.5m)の画像だとこんな感じ。
中央にちっさく猫顔が見えてますね?

画像

出典: SDSS (http://www.sdss.org/)

口径2.5mでリングが写っていないので、口径0.2mごときでは歯が立たないのは明白です。
でも20等級より暗いような天体に対応している星図データもないので、同定の際にはSDSSの画像だけが頼りという感じです。




それでも銀河団による(非常に強い!)重力レンズの比較的明るいリングであれば何とか写るかも? と期待しているのですが...
肉眼で5等星が見えないくらいの空でも実験で20等位までは写ることは確認できているので、
条件が揃えばと頑張っていましたが現実的にはシーイングを含めて解像度が足りなかったり、
比較的明るい対象は緯度が低くて条件が難しかったりで惨敗していました。

少し目先を変えて、単独の銀河によるリングも試してみることにしました。ただ残念ながらどうしてもリングの半径は小さくなるので、重力源の銀河との分離はできないでしょう。
明るめのリングの物を調べて...、結構いっぱいありますね?

画像

出典: NASA Hubble Site (http://hubblesite.org/image/1791/news/18-gravitational-lensing)


画像

出典: NASA Hubble Site (http://hubblesite.org/image/1788/news/18-gravitational-lensing)



リングの分離は困難だけどリング付き天体を撮ったとはいえるので、少しだけハードルを下げてこの天体を狙ってみました。

SDSS J0946+1006
画像

出典:Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/SDSS_J0946%2B1006)

左の画像では、中央の重力源である銀河が明るいですが、それでもリングの輝度/面積もかなりあるので輝度値を積算してみると銀河に対して10%程度の輝度積算値はありそうです。
因みに右の画像では重力源の銀河をマスクしているようです。


仮符号からは、スローンデジタルサーベイで見つかった天体で、赤径09h46m、赤緯10°06m付近にあると判ります。勿論この座標だけではアバウトすぎますが、Wikipediaにより正確な座標が紹介されています。
またリングの等級情報もあり、明るいほうのリングは19.784等という事で、映せる可能性はあるということでやってみました!
特徴としては二重のアインシュタインリング(正確には円弧なのでアーク?)をもつことです。
重力源のL1と、2つのリングを作る銀河S1とS2がそれぞれ一直線上に並んでいるのです。

んで、撮ってみたのがこれ!
画像


SkyWatcher CFP200/F800 (D=200mm/F4) + ComaCorrectorF4 + LPR-N
PENTAX K-5 (ISO1600、600sec x9枚、DSSにてスタック)


これだけでは何が何だか...
ということでSDSSの画像を用いて同定をしていきましょう。
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同じ場所のSDSS画像:出典: SDSS (http://www.sdss.org/)
画像


さらにSDSS画像の拡大:出典: SDSS (http://www.sdss.org/)
画像


中央のぼんやりしたのが対象のSDSS J0946+1006です。


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今回撮影したネガ画像の中央拡大
画像

赤丸部が対象です。


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さらにSDSS画像の強拡大:出典: SDSS (http://www.sdss.org/)
画像

この画像では、ハッブルの画像と同じ部分を写しているのが判りますね。

アインシュタインリングの直径が小さく、S1のリング半径が 1.43秒角ですが、
自前の撮影画像では1画素のサイズは1.24秒角とリング半径と同じようなオーダーなので、シーイング(1.5〜2.0秒角程度?)もありL1+S1+S2がいっしょくたに写っていることになります。
ということでおそらく輝度の10%程度はアインシュタインリングによるものと思われ、一応アインシュタインリングの撮影成功? (ちょっと苦しいです)



長々とお付き合いありがとうございました!
他にも色々と撮ったのですが、また後日...

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
また恐ろしくマイナーな対象ですね。(^^;

しかしアインシュタインリングの撮影成功おめでとうございます。(^^
kame
2017/02/28 23:08
kameさん、
リングとは言えませんが、ありがとうございます。
今回他の対象(銀河)を撮って更に実感しましたが、口径はもちろんシーイングを何とかしないと、これ以上は難しそうな感じですね。
ネタはありそうですが、財力と暇かがないのはなんともし難いですね。(汗)
miner
2017/03/01 07:53
今回はご一緒できて楽しかったです!

今回は、アインシュタインリングを撮影されていたんですね。でも、F4にしても相当暗いとは。。リングの大きさも画素ピッチを気にするレベルとなるとは^_^;アインシュタインクロスの方は何とか空の条件が良ければと思っているのですが、リングへの挑戦はしばらく止めよう。。^_^;

またご一緒させて下さい。
やまぎり
2017/03/03 08:13
やまぎりさん、
リングと呼ぶのは難しいですけど、一応...
あとこのように暗いものはF値ではなく、口径に左右されます。(口径による限界等級)
なのである程度露出をかけても写らないものは、基本的に写りません。(バックグラウンドに埋もれる=ノイズに埋もれるため)

アイシュタインクロス! お待ちしてます。
ツインクエーサーもありですね!
miner
2017/03/03 23:23

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